厨坊のころに出会いたかった本に、出会う。124打目

2018.07.29 Sunday

先日、とある筋からある本を紹介され(メルマガで話題に上がってリンク先が貼ってあったので辿ったのみだけど)テーマに惹かれて(Amazon)ポチった。

 

書かれたのは10年ほど前なのに、今も通じるという内容

 

どんな本なのかというと「友だち幻想」というパッと見、なんのこと?SF?と言いたくなるような題名で、ページ数もそれほど抵抗がない新書であるが、とてもためになる本だと思った。

文字通り、中学生とか高校生の多感な年ごろに、もし出会って読んでいたら・・・とたらればw

 

 

小学校高学年から中学一年、高校一年と僕は、自称いじめられっ子で、特に小学校6年生は、最悪だった。

 

「ちょうすいてる」

 

と、今でもどういう意味なのかよくわからない言葉が当時のクラスで蔓延し、言っている本人もよくわかってないはずのこの言葉を、無尽蔵にぶつけられていた。聞き返しても意味など教えてくれるわけでもなく、さらに追い打ちで「ちょうすいてる」と言われては目の敵にされた気がする。

 

挙句の果てに、ある日、担任の先生までが僕を、そういう言葉をぶつけているクラスメートの策略に乗じて「からかってきた」

 

これは衝撃的で(この先生は俗に言う兵隊上りの先生だったので、非常に手も出るし厳しい人だったが)先生という自分にとって神ぐらいの権力を持った人が、こともあろうにいじめっ子とグルになって自分に何かをしてくるなんて、腹が立つより呆れちゃって(やられた直後の心は『あーあ、わかったわかった。もういいよ、俺あんた元々嫌いだし、耐えりゃいいわけだしw』と、この時完全に、この人と僕は「先生と児童」であって、友達でもよき理解者でもないんだ。と心に刷り込まれた以後(反抗する気持ちは元々ないが)まったく必要以上に言葉を交わす気もなかったし、クラスの中では自分は目立たない存在になって、早く卒業して(先生も含めた連中の)顔を見ない生活がしたいという気持ちしかなかった。

 

まぁ、中学入学前で、ここまでズタズタにされると、たいていグレる?気にもなるんでしょうけれど、僕は今でいうヘタレの部類だったので反骨精神がジワジワと育ってはいったんでしょうけれど、それが爆発するのは高校卒業の直後でしたww

 

そんなこんなで、人との付き合いは嫌いじゃないけど、どこかダークな部分がある自分からは「どうしてもみんなと同じ目線で物事を見ることに納得できない性格」が育ち、変なあまのじゃく化が進み、例えばどんな風かというと、何か物事を決めるためにある事象を全員で考えたとき「人とは違う答えを、意味なく探すようになった」わけです。

 

それは自分が「これは正しい」と思っていなくても多分間違いなんだろうけど、この発言で、少しは違う見方もあるんだよとみんなに知って欲しくて」わざわざ嫌われるようなことを言うようになってしまいました(そもそも嫌われることにあまり抵抗がなかった)。

 

本当はみんなと友達になれたらいいなと考えているにも関わらず。

 

けど、よくよく考えると、これって虐めとは関係ないですね。

 

きっと何かのきっかけで「全員が同じ方を向いて何かをするのはとても素晴らしいことだけど、少数意見でも、違う見方が存在することを知ってほしい」という自己主張が「大事」と思うようになったんでしょう。

 

現に、その発言ではっと気づいて軌道修正やらみんながちょっと違う気持ちになる事もあったでしょうけれど(ほとんどの場合その多くは)、ただ単に「こいつはおかしなこと言うやつだ」と嫌われるだけになったかもしれません。

もしかしたら、そういう「人とは違う、当たり障りのない当然導き出される一般的な答えを述べるのがくすぐったくて気持ちが悪い」「なんかみんな同じって正しいの?」と妙に理屈っぽくて同調しない、一人で自分の世界を生きるのが好きな(悪く言えば自分が通じる世界へ逃げ込む)人間になってしまったのかもしれませんね。

 

これは音楽でも同じかもしれないですね。

 

僕は、自分が好きな音楽を聞かれると「たくさんありすぎてジャンルが絞れない」と直ぐ言います。

雑食と言いましょうか。

 

これ!と決めてそればかりを聴くこともありますが「それ以外は音楽じゃない」というほど傾倒しないで「これも良いな」と直ぐ別のジャンルの音楽も「すんなりみとめてしまう」柔らかさというか拘りのなさがあります。

 

もちろん、中にはどうしても好きになれないジャンルや分野の音楽もあります。

 

けど僕は、こうした自分の中に持ってる「ポテンシャルというか自分らしさ」があるのは、いい意味で自分の演奏ににじみ出ればいいなぁと考えています(このことは再三このBLOGでも書いてきましたね)。

 

先に紹介した本は「世の中が複雑化して、単にみんな仲良くしようというだけで人間関係がうまくいくという幻想は、もはや捨てなければいけない」という事を順にそれがいかにこの世の中では理にかなった考えなのかを、分かりやすく説明し、「気が合わない人もいる」「どうしても反りが合わない人は大人になってもいるし、10代からそういう人たちとも上手く付き合っていける技を磨くべき」と語っています。

決して、そういう気持ちが合わない人を「避ける」のではなく「上手に距離感をコントロールする術」の事です。

 

小さいころから「友達と仲良くしようね」「気に入らない子もいるかもしれないけど、話し合えば仲良くなれるから」という言葉は一見最もらしいけど「気に入らない子と仲良くするために自分を犠牲にする」という事になりかねないし、それは果たして、子供たち、ひいては現代を生きる僕らにとって大事なことでしょうか。と、諭しているんですね。

 

民族の多様化と自由化、そして国境さえもデータの世界では(インターネットが解放された1990年後半からは)もはや存在しないに等しい現代、どれだけ「みんなと友達」と言っても、宗教も思想も違う人々が仲良くしていくには単に「話し合って寄り添って相手の身になって」というだけではどうしても限界が起きます。

 

だって、国ごとに歴史があるように、習慣も違いますからね。

現代は特にお互いの「理解」と「尊重」が無ければ成立しないようになっているんですよね。

 

これも音楽、ことさら楽器を多数持ち寄って演奏するオーケストラのような大きな集団からデュオと呼ばれるGt二本の小さなバンドまで通じる事でしょう。

 

仲間だけど相手の考えが自分と明らかに違う。

けれどバンドに必要なら、距離を置いて自分のストレスとして抱えない。

でも仲間なんだから気には掛けていく。必要以上に接近してそれこそ「相手の人生や生活に接近しすぎるのは良くない」と。

 

僕はこの本に出合うまで「音楽は、その人なりの人生がにじみ出るもの」そして「人生をお互いに理解しあう事がバンドに必要なこと」と信じていましたが、それって裏返すと「自分の生い立ちや悩みを他人には知られたくない人」にとって窮屈なのかもしれない・・と気付いた?のです。

 

変な話、僕は仲良くなるには「相手を知る=自分を教える」ことが必須条件のように思っていて、相手を知るならまず自分から打ち明けようと考えていました。現に、大抵の場合、自分の事を打ち明けると相手は打ち明けてくれます。

 

しかし、それは本当に必要だったのか。

 

本人は僕が言った事を聞いて「(半ば強制的な意識を感じつつ)自分も言わなきゃいけないのか・・」と話しているのではないか。とハタと考えたのです。

 

バンドにとってそれが必要かどうか・・音楽をやっていくにあたりメンバーは、仲が良いのは大事ですが「必要以上に接近していくことが果たして、それほど大事なことなのか」を、あまり意識して考えていなかったのです。

 

音楽をやっていきたいがために集まったのに、仲間で会話をすると音楽以外の話が多くてなんかよく分からないバンド・・になっていってしまってはいないか・・。と思い立ったわけです。

 

 

普通に考えれば、これって当然の事でしょうけれど、昔味わった「みんなで仲良く一つの事をやっていく楽しさ」をインターネットで満喫していた僕は、いつの間にか「親切」と「おせっかい」が一緒になってしまったようなんですね。

 

一言多く、つい言ってしまうのは「親切」に僕の話を聞けばたぶん「ああ、なるほど」と思って「くれる」と、自己中になってしまったのかもしれないですね。

 

 

この本は、通勤時間を使って電車内で読み始めて、帰宅前の30分を繰り返し3日掛からず読めたので、読書が苦手の方々も読めるのではと思います。

人間関係に悩みを持つ方なら、年齢や性別とわず、僕からのお勧めの本ですね。

Sige(シゲ)comments(0)♪-♪-♪-♪雑記♪10:08♪
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管理者&筆者紹介

kao2
ニックネーム=Take(マッシュ)Sige
1964年生まれ。
音楽との出会いは高校時代まで遡るw
知人のライブ活動に触発されて、高校の時に果たせなかった「TAMAを叩きたい」という夢だけを追い、近所のスタジオへ行ってみたことが切欠でドラマーになることを決めたおっさん。
妻、息子の「五月蠅い」という小言にめげず日夜練習に、水曜の昼間は生ドラム練習にいそしむ。
夢は、オリジナルソングでライブする事。

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