バンドメンバー集めで分かった事w53打目
2017.08.15 Tuesday
しかしそれにもまして、実際はどんなバンドをやりたいのか、まだ全然見えてきていない私にとって、この応募は、とりあえず募集・応募サイトに登録はしているものの「これをやっていこう」という明確なビジョンも何も頭になく、ただ単にサイトに置いているような状態だった。それを見て頂いて、反応してくださっていた方々には、非常に申し訳ない気持ちでR。
音楽を始めるのに年齢は関係ない。始めるのが早いか遅いかだけである。
この言葉は好きだ。
確かにそうかもしれないが、いざ、事を始めると色んな事が見えてくるものだ。
ドラマーとして応募するも、この年齢でドラムを叩いている方々は、既にあらゆるテクニックを持っているしグルーブの感覚も、私よりも研ぎ澄まされているだろう。何しろ生のドラムを叩いているとはいえ、その歴史(時間的な長さ)は、多くて半年ぐらいのものだ。ようするに楽器はあるが、使っている時間は、年齢は50代なのに、たった半年ということ。
例えば、ある少年が音楽をやりたくなったとして(私の経験では、それは17の頃)、もし、その時に何か楽器を始めたとしてどっぷりやってきたとすると、今53歳の少年だった彼は36年もの蓄積された何かを、既に持っているという事になる。
方や(わたしは)、つい去年、ドラムをスタジオで叩いてみて感動しているような男だ。熟練と言われるような年代のドラマーと肩を並べるには程遠いほど、テクニックも音楽的センスも磨かれていない。そして、磨く時間が今後どれぐらいあるかというと、少なくとも10代から始めたドラマーと比べたら、その差は歴然である。
生涯時間としての練習時間も大して残されていない。
想像にたやすいが、年々視力は落ちるし、体力も放っておけばどんどん筋肉がそげていく。逆に放っておいたら増えるのは脂肪ぐらいのものだ。一日スティックを握っていないと、昨日できていたことがややもすると出来なくなる。
正直、練習開始する時「今日のプレイが明日・来週もできるとは限らない」事が約束されているのだ。
いわゆる、時との闘いになっている。
がしかし、そんな心境で楽しく叩くなんてことは出来ないのも事実。
考えてみたら、つい1年ぐらい前、ドラムじゃなくてゲームの世界で、e-Sportsとして楽しんでいた自分は、反射神経や動体視力、指の操作や反応速度がどうしても自分が思ったように動かなくなり「もう限界なのかな・・」と寂しい思いをしたことを考えると、ドラムでもたぶん同じことが起こるだろう。それがいつなのか・・・という事が問題だけど。
バンドメンバーとして応募する事やメンバーを集める為に募集することも、そうした「いま自分がどれぐらいの演奏ができるのか」が本人の意思がどうであれ、とても重要なファクターになった。前述のとおり、この年齢は、どんな世界や業界でも「熟練されている」ことが前提なのだ。それだけに、自分の呼びかけに参加を考えてくださる方達には感謝の言葉しかない。もちろん、初心者だという事は紛れもない事実でバンマスとしても最年長ということで「人生の経験だけは」誇れるところはあるが、音楽に関しては全くのシロウトだ。
とはいえ、とはいえ。
兎も角、集まった。
メンバーは、Guiter、Bass、Vocalと揃った。いや、Voは本決定じゃないけれど、来週の今頃には参加してくれるかどうか決まっているだろう。スリーピースになるか、4人になるかは置いといて、既にバンド活動は始まっている。
ぼんやりと思っていたことが、徐々に現実世界で具現化してくることになる。
新しい事を始めるっていうのは、こんなにもドキドキすることなんだな・・と最近は思うようになった。9月からはレッスンも再開して、もっと自信をもって叩けるようになりたいと思う。